WEB小説紹介№036「カドラプル 」アトリエめぇたさん
カドラプル
真白菜月は書痴気味の中学三年生。
この一年、雨宮広慈の書いた一冊の本だけを繰り返し読み続けていた。
作者の病死のために完全とはとても言えない物語だったが、ところどころ欠けたかたちを、菜月は何より愛している。
中でも、解決されないままの三つの伏線は、菜月をどうしようもなく魅了した。
勇者がたどることのなかった旅路。
そこでどんなお話が広がることになっていたのか。菜月は、いつもこう願っていた。
「わたしがそれを見られたらいいのに」
──その願いは、唐突に叶うことになる。
本編、引用
ねぇ、初対面の相手に「もうあなたと会えないってわかって、悲しかった」なんて言われたら、普通はどう思うかな?
困らせたらどうしよう。
おかしな子だなんて思われたら、立ち直れないかも。
だから、こんなにも大切な話なのに顔を上げられなかった。目を見られなかった。
ずうっと、伝えたかったことなのに。
夕空の雲の影が地面に落とした視線の先を横切っていく。そのとき、
ぱたり、
と。落ちたのは、雨でも、わたしの涙でもなかった。
金木犀の花。それは酷く自然に、風に吹かれてもといた場所から零れるようなあっけなさでわたしの前に降ってきた。
彼の、息を呑むような微かな音が届く。
こちら完結しています(*´ω`)!
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作るまでの過程を載せてみました(*´ω`)
こちらが元の画像です(*’∀’人)
一冊だけ読み続けている本のイメージから
主人公の菜月が傍に居るのと、本の世界に入り込んだ感じを出しました。
色合いは暖色系に(੭ु ›ω‹ )੭ु⁾⁾フォントは落ち着いた感じと白を基調としてます。
などお花がたくさん出てきます(*´ω`)
伏線もたくさんあるので、読みに行ってみるのもよいです。
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なろう