WEB小説美術館・まほろば

WEB小説の紹介用。全てファンアートを贈った作品のみの展示になります。

WEB小説紹介№066 「天使の花束」「おうちで すごそう」なるし温泉卿さん

天使の花束

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あらすじ引用

天使が作った綺麗な花束。

「この花束を手にしたあなたに幸せが訪れますように」

そんなメッセージをつけた花束は、女の人、女の子、お母さん......人々をどんどん幸せにしていきます。

さて次はだれを幸せにするのでしょう。

あなたに幸せが訪れますように。

ジャンル:童話

タグ:天使/花束/幸せ

ほっこり:☆☆☆☆

みんな幸せになりますように:☆☆☆☆☆

癒しはここにある:☆☆☆☆

ぎゅんってする:☆☆☆☆☆

 

本文引用(作者様に許可をとってます)

 ある日、天使が綺麗な花束を作りました。

 花でいっぱいの綺麗な花束を。

「この花束を手にしたあなたに幸せが訪れますように」

 そんなメッセージカードを添えて、

 そうして、想いを込めて空の上から放り投げました。

 ぽんっ。

 最初に花束は、花を摘んでいる若い女の人の手に渡りました。

 「まあ、綺麗な花束。誰かの落し物かしら?でも、不思議ね。まるで、空から落ちてきたみたい」

 女の人は周りを見渡しましたが誰もいません。

 そうしてふと花束に目をやるとメッセージカードに気がつきました。

https://ncode.syosetu.com/n7395fl/

続きは小説「なろう」でo(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

巡り巡って辿り着く幸せ。

純粋に心あたたまるお話。おすすめです。

 

こちらは花束の色違い(੭ु ›ω‹ )੭ु⁾⁾♡

沢山の幸せがあふれてみんなちがった幸せを乗せて白から変わって変わった感じをイメージしましたo(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

花束っていいですよね。贈る方も貰う方もほっこりする。

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続いて

2021年のクリスマスプレゼントです(*’∀’人)フフフ

 

おうちで すごそう

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https://ncode.syosetu.com/n0861ge/

なろうで読める↑↑↑

 

おうちでの過ごし方(*’∀’人)

一週間の遊び方を英語に翻訳してみました。

今回はおうちでの雰囲気を柔らかなものにしたく、三つほど画像を重ねております✨

あとシャボン玉とキラキラ具合を表現してみました。

 

 

 

 

 

WEB小説紹介№065 「閃光花火」「十字路の交点にて空を見る」池田春哉さん

線香花火

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あらすじ引用

高校二年生の夏とは特別な意味があるらしい。 それを知った波戸(はと)は隣の席の並木(なみき)を花火に誘い出す。 いくつになっても思い出すような、ひと夏の大切な思い出を作るために。

estar.jp

kakuyomu.jp

 

私はきっといくつになっても、

この瞬間を閃光のように思い出すのだろう。

ジャンル:恋愛

タグ:青春/ラブコメ/線香花火

文字数5900文字

閃光花火をしたくなる:☆☆☆☆☆

描写のしめくくりなど好き:☆☆☆☆

胸にくるラスト:☆☆☆☆

 

スッと入ってくるお話です(*'▽')

そしてラストは余韻のある終わり方で個人的に好きです。

高校生の夏の特別な思い出。甘く切ないお話。

 

本文引用(作者様の許可を取っております)

 高校二年生の夏とは特別な意味があるらしい。

 曰く、青春の代名詞。

 曰く、最後の夏の思い出。

 曰く、大人になってもふと思い出す大切な時間。

 つまり、この夏は一生ものということだ。

 

「というわけで、この先2ヶ月の予定を立てよう」

「いつの話をしてるんだ」

「だってもう7月半ばだよ? 夏なんてあっという間に過ぎちゃうんだから」

「ほんと波戸はとは計画的だな」

並木なみきくんが無計画すぎるんだよ」

 昼休憩。

 隣の席に座る並木くんに向かって私は言った。

「今日は外遊びに行かないの?」

「暑すぎてやめた。俺は冬生まれなんだ」

「それ関係ある?」

「ブラジルはサッカーが強い、と同じくらいには」

 並木くんは言いながら、その切れ長の目を瞑るように「あはは」と笑う。

 彼の能天気な笑顔を見ているだけで、なんだかもう全部どうでも良くなりそうになって、私は自分の浮かれた気持ちに気付く。

「とりあえず今週末の予定から立てなきゃ」

「今週末って明日じゃねえか。まだ決まってなかったのかよ」

「まあね。たまたま空いてるの」

 

 本当は、あえて空けといたんだけど。

 だって彼はきっと「来週遊ぼう」なんて約束しても忘れてるだろうから。それに急な予定なら、他の人を誘う可能性も少ないし。

「並木くんは明日何かあるの?」

「まあな。クーラーの効いた部屋でラムネ飲みながらゲームするって大事な用事が」

「それヒマって言うんだよ?」

 周りの話を聞いてある程度分かっていたが、彼の予定がないことも確認できた。あとは勇気だけ。

 私は小さく息を吸う。

 ……だって、この夏は一生ものなんでしょ? それなら全部とっておきの思い出で埋めたいじゃない。

 高校二年生の夏。その大切な思い出として。

 私は、並木くんと一緒に花火がしたいのだ。

続きはこちらでo(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

kakuyomu.jp

ファンアートを作る際に線香花火を探すのに結構時間がかかりました。もういっそ自分で買ってきて撮影した方が早いんじゃ?って思うほどにw

色々構想を練った結果、ネタバレ回避も含めて↑のファンアートになりました。

見返しても結構気に入っています(*’∀’人)

喜んでもらえたら嬉しいですね。

 

 

せっかくなのでもう一つ作品を読んでファンアートを用意してみました!

サプライズです(*’∀’人)!!!

十字路の交点にて空を見る

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彼女はいつも十字路の真ん中で待っていた。僕に前を向かせるために。

kakuyomu.jp

青春o(≧∇≦o)(o≧∇≦)oって感じのお話です。

主人公と彼女がどうなるのか。

些細な会話などテンポ感もよく、さくさく読めちゃいます。

ファンアートには彼女の姿を入れるかどうか迷いましたが、主人公の踏み出す前向きな感じのものを採用してみました。

空は絶対に入れようと(頑なな意志)をもって作ってみましたが、喜んでもらえたら嬉しい限りです。

 

 

WEB小説紹介№064 「秘密の海岸」「彼方のエデン」七星満実さん

秘密の海岸

 

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いつか来る日が、今日だったなんて。

 

あらすじ引用(作者様に許可を頂いております)

君は、僕を友達だと思ってた? もしかしたら、弟みたいに? それとも、単なる幼馴染み? 答えを聞けないまま、僕らは大人になった。 それでいいとすら思ってた。 気怠い週末の午後、一本の電話が入った。 それが、君からの最後の電話になった。

novelup.plus

ジャンル:純文学

タグ:幼馴染/海/夏/思い出/青春/初恋

文字数:3744文字

 

幼馴染の彼女との再会。主人公の心理描写などが所々入っており、感情移入しやすいです(*'▽')

秘密の海岸、その意味とは? 今年終わりに自分を見返し新たな年に向けて進むためにもおすすめの作品です(੭ु ›ω‹ )੭ु⁾⁾♡

 

描写が好き:☆☆☆☆☆

前向きに考えさせられる:☆☆☆☆

海に行こう:☆☆☆☆

 

本文一部引用(作者様に許可を取っております)

 君からの久しぶりの着信。  今頃になって……もしかしたら……なんて淡い期待は、陽炎のようにゆっくりと立ち昇ったあと、あっけないほどすぐに消えた。 「私、結婚するの。……久々に会わない?」  連絡をくれた嬉しさとは裏腹に、僕の言い草はひどいものだった。 「そうなんだ、おめでとう。……会ってどうするの?」 「悲しいこと、言うんだね」  僕だって言いたくないさ、という喉まで出かかった負け惜しみを、ぐっと飲み込む。 「来月にはこの町を出るから。一目、会っておきたくて」  あまりにも唐突な知らせの連続に、僕は動揺を隠すので精一杯だった。

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↑せっかくなので、バージョン違いを咲くって作ってみました(੭ु ›ω‹ )੭ु⁾⁾♡

 

 

ブログ掲載を行っている際に新作を見つけたので、拝読。

そして作ってみました。

o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

彼方のエデン

novelup.plus

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英文は本文を翻訳してみました。

英文が最初は目立っていたので、薄っすらと色を落として背景に溶け込む感じにしております(੭ु ›ω‹ )੭ु⁾⁾♡

 

SFでサクッと読める8380文字!

世界規模のウイルスによって少子化の一途を辿っていたお話。主人公を取り巻く中での物語は読みごたえがありましたo(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

考えさせられるお話。

 

SF好きにお勧め:☆☆☆☆

ディスピュートとは違う深い:☆☆☆☆

哲学的な感じもあるがスッとはいってくる:☆☆☆☆

 



 

 

 

WEB小説紹介№063 「空に走る」蜜柑桜さん

 

空に走る

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あらすじ引用

今、いろいろな意味で自由にならない人たち、全ての方へ。
旅に出かけましょう。

 

kakuyomu.jp

 

タグ:現代ドラマ

文字数:6,984文字

写真は撮った人の心を表す。

色が鮮やかに浮かぶ。

旅に出たいと思うけれど、なかなか実行できない時があるように、尻込みしてしまう時があるけれど、何かを変えるために出るのもいいかもしれない。

そんな風に思える物語でした( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

 

カメラで写すのはあなたの心そのもの:☆☆☆☆

切ないのでハンカチ準備:☆☆☆☆

旅に出たくなる:☆☆☆☆

(コロナが落ち着いたら旅行に行きたい(º﹃º )ホントニ)

 

その一瞬を、永遠にする

本文引用

Stay

 カシャッ

 

「はい、真船まふねさん、楽にしていいですよ」

 

 カメラの画面の中にいる男性が肩の力を抜き、ふぅと天井を仰いだ。私は三脚のパンハンドルを回してカメラをやや上向きにする。

 

「それじゃ、次は立ってもらって上半身いきます。さっきのレフ板、もう少し平たくして持ってみてください」

「こうかい?」

「んー、もうちょっと右に……ストップ、そこで」

 

 レフ板に反射した照明の光が真船さんの茶褐色の頬の色を明るく変える。ファインダーの中を覗き込み、レンズの焦点を合わせる。

 

「じゃ、私の背より上の方見てくださいね。んー、硬いかたーいっ。それじゃ、奥さんにおっこられちゃーう」

 

 カシャッ

 

 真船さんの頬が緩んだところを捕らえる。シャッターの音に「おっと」と呟いて、真船さんの眉がピクリと上がった。私はファインダーから目を離さず続ける。

 

「あっ、いい顔でしたのにー。ほらもう一回、おっとこまえー」

「そんな、うまいこといってあおいちゃ……」

 

 カシャッ

 

 また自然な笑顔。すかさずシャッターボタンを押す。

 

 カシャッ、カシャッ……

 

 シャッター音が鳴るごとに、真船さん被写体の表情が柔らかくなっていく。私自身が知っている真船さんの一番良い顔よりももっと良いものが出るまで、私はキレの良い涼やかな音で室内を満たした。

 

 * * *

 

「それじゃ、先ほど選んでいただいたのを、それぞれカラーとモノクロ一枚ずつですね」

「ああ、ありがとう。助かったよ。悪いね、このコロナ騒ぎで演奏会開催が本当にできるか危うかったから。チラシもギリギリでね」

「お役に立てて嬉しいです。ちょっとお待ちくださいね、請求書ファイル作っちゃいますから」

 

 私がデスクのパソコンを開くと、真船さんは手を後ろに軽く組んで、なんとはなしに壁の写真を眺め始めた。革靴がコツ、コツ、と床を打つのとキーボードを叩く音が、物の少ないスタジオの空間によく響く。

 

「おや、これは……」

 

 続きはWEBで

kakuyomu.jp

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サプライズになります( ´꒳`)/♥︎ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ

 

WEB小説紹介№061「月とタバコとピアノと」「彼女に言葉を。僕に言語を」紫乃さん

月とタバコとピアノと

 

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きっかけは些細なことでいい。

あらすじ引用

夢を追うことに疲れた人の話。

novelup.plus

 

煙草と共に吐き出す想い:☆☆☆☆

夢を追いかけている人へ:☆☆☆☆

聞こえてくる音色は:☆☆☆☆

メッセージ性のあるお話:☆☆☆☆☆

ジャンル は文芸/純文学

文字数は1600文字未満

 

煙草を吸ったことが無いですが、作品にあった描写で気に入っております(*’∀’人)

短くまとめられた「夢」対しての想い。

 

吐き出す想いと煙草の煙、そしてピアノを合わせた作品にしてみました。

色合いは完全な黒ではなく、セピア色に。

タイトルの黄色は月を連想してみました。もちろん英文は本文引用(翻訳しました)です。☆^(o≧∀≦)oニパッ

 

 

本文引用

月に魅せられて

 

 嫌な夢を見た気がして目が覚めた。

 時刻は夜の1時。 いつの間にか眠ってしまったらしい。

 べっとりと前髪が額にへばりついているのをかきあげて、ソファから冷蔵庫のあるキッチンへと歩き出す。

 フローリングの床がペたり、ペたり、と音を立てる。
 寝起きが良くなかったせいか、その小さな音にさえ苛立ちを覚える。

 冷蔵庫の中から水のペットボトルを取り出して、蓋を開け、半分ほど一気に飲み干す。

 頭が少しクリアになった気がした。

 開け放したままのカーテンを閉めようとまたフローリングの床を歩く。
 またペたり、ペたり、と音がする。
 今度は苛立ちを感じなかった。違うものに目を奪われていたから。

 月。
 満月なのだろうか、大きくて、明るい。

 月の光に誘われるように外に出る。
 夜の空気は少し澄んでいる気がして、深く息を吸う。

 そしてポケットにいれたままだったタバコを取り出して火をつける。ゆっくりと息を吸い込んで、吐く。
 泣きたくなるような切ない色をした月の光にタバコの煙が柔らかく溶けていく。

 

novelup.plus

 

彼女に言葉を。僕に言語を。

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あらすじ引用

僕が仲良くなった彼女は言語が通じない──。

 それは一瞬の出会い。

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切ない出会いと別れ:☆☆☆☆

忘れてしまっても覚えている:☆☆☆☆

ジャンルは文芸/純文学

文字は2000文字未満

 

 

刹那の出会いと別れ。奇麗な物語です*:゜☆ヽ(*’∀’*)/☆゜:。*

海辺に立つ彼女の影を入れて、砂浜には本文に書き残した文字を入れてみました。全体的に淡い色合いにして、ノートに書いた部分も再現してみました✨

2000文字でサクッと読めるおすすめの作品です。

 

 

本文引用

それは一瞬の出会い 

 

 

気まぐれに訪れた、誰も寄り付かなさそうな場所に来た主人公。
 そこで出会ったのは、死体――ではなく、美しい人魚。

 言葉が通じない彼女との意思疎通には苦労を要したが、彼女との時間を大事にするように、彼女に言葉を教えることに時間を費やした。
 人魚、りあが名前を発することができるようになってから、彼は文字を彼女に教える。

 人魚の動き一つ一つが、知ることに喜びを輝かせる姿が。
 主人公は愛しくてたまらなかったことでしょう。

 でも、そうやって毎日毎日彼女の元に行くことに。
 彼が誰も寄り付かなさそうな場所に嬉しそうに行く姿に。
 不審に思わないわけがない。

 甘く、楽しく、幸せな時間は唐突に終わりを告げる。

 大人の汚さがありありと出てくる描写に、思わず目を逸らしたくなりました。
 どうしても、汚い心を持つ大人というものはいなくならない。
 主人公は必死に彼女を守ろうとする。

 けれど、りあは笑う。
 自らが危険なのに、彼女は微笑むのだ。
 そして、口を開く――

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WEB小説紹介№060「首元に、愛」「ある文化保存官の手記と、森の祭」「それでも魔女は毒を飲む」南雲 皋さん

首元に、愛

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あらすじ引用

四年に一度の二月二十九日。
私の本当の誕生日。

父は私にハートのモチーフをくれた。
そんな父が帰らぬ人となったのは、突然のことだった。

今年、私は十六になる。

kakuyomu.jp

 

 

タグ/KAC20201 カクヨム誕生祭2020   誕生日 カクヨムオンリー

総文字数/1,734文字

 

2000文字以下の物語です。(*’∀’人)

父と娘の絆:☆☆☆☆

ほっこり&ほろり:☆☆☆☆

ハートの意味:☆☆☆☆

 

ジャンルは現代ドラマ!

短いけれど、その分ギュッと凝縮された物語。

ファンアートはネタばれにならないように、ある部分を意図的に見せてません(*´ω`*)

ほんわかな色合いに仕上げております(゚∀三゚三∀゚) !

 

四年に一度だけ、

父は私にハートをくれた

 

本文引用

 父が死んだと聞かされたのは、十六歳の誕生日を一週間後に控えた、二月のことだった。

 

 突然の、事故だった。

 

 心の準備もなにも出来ていなかった私と母は茫然としたまま葬式を済ませ、もうこの家に父は居ないのだと実感して涙を流したのはずっと後のことだった。



◆ ◇ ◆



 私は、二月二十九日に産まれた。

 四年に一度しか誕生日が来ないのかというとそうではなく、書類上、私の誕生日は二月二十八日ということになっている。

 

 毎年やってくる二月二十八日とは別に、父は四年に一度、私の本当の誕生日にもプレゼントをくれた。

 

 それは小さなハートのモチーフだった。

 

 最初に貰ったのは四歳の頃だったから、その時の記憶は朧げにしか残っていない。

 

 四歳児が片手で持てるくらいの箱に収められたそのハートは、間違って飲み込むといけないからという理由で母の化粧台の引き出しにしまわれた。

 

 八歳の誕生日、新しい箱と共に、その時の箱も手渡されたのだった。

 

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ある文化保存官の手記と、森の祭

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あらすじ引用

その祭を、この目で見なくては。

とある文化保存官の手記と、祭の話。

※この話には生きた人間しか出てきません※

タグ/ サスペンスホラー 幽霊でません 怪物もでません 儀式

総文字数/2,685文字

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なるほどだからそのタイトルなのね:☆☆☆☆

怖くないサスペンスホラー(いい意味で):☆☆☆☆

そうきたか:☆☆☆☆ 

 

そうホラーですが、怖くない☆^(o≧∀≦)oニパッ

私も読める✨大事!

タイトルにやられたと思うのは読み終わったとき(*’∀’人)!

ある意味愛のあるお話でもあるかなーと思いました。

ファンアートは棺を入れるか悩みなしたが、遺跡をほんわか残して、手記のテーマにしました。

 

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四年に一度の祭のために、

彼らは石棺を作るのだ

 

本文引用

20XX/03/16

 

 ようやく辿り着いた。

 本当にあった。

 まだ誰も文献に残していない祭。

 四年に一度だけ執り行われるその祭りはこの森に於ける最高の祭と称されているらしい。

 命を繋ぐ、大事な祭だと。

 その祭を行う村を、やっと見つけた。

 彼らは私に警戒心を抱いている。

 当然だ。

 だが祭までは一年近くある。

 焦らずに行こう。

 幸いにも森には食料も豊富だ。

 野生の獣にさえ気を付ければ、私でも死ぬことはないだろう。

 

 ---



「くそっ、村に入れてくれればいいのに」



 俺は村の傍に簡易テントを立て、焚火の準備をしていた。

 もうすぐ陽が暮れる。

 体感温度もどんどんと下がり、今では吐く息も真っ白だった。

 

 かじかむ手を擦りながら、ナイフで枝を削り、木と木を擦り合わせて種火を作った。

 何とか火を起こし、チラと村の方に目を向ける。

 数人の村人たちが俺を見つめ、何かを話しているようだった。

 

 俺が男だから警戒しているのか?

 

 俺は心配ないとでも言うように、彼らに向かって手を振った。

 

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それでも魔女は毒を飲む

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あらすじ引用

きつねのなにか様の自主企画『GW特別開催、同一タイトルで一本書いてみよう大会!!タイトル名は「それでも魔女は毒を飲む」』に参加させていただきました。

タグ/それでも魔女は毒を飲む 魔女の力の目覚め方 魔女 カクヨムオンリー

総文字数/1,313文字

ジャンル/現代ファンタジー

 

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魔女という力の目覚めによって、向けられる視線。

渡された薬。

 

闇深い雰囲気嫌いじゃない:☆☆☆☆

それはある種の復讐:☆☆☆☆

 

考えさせられるお話でした(*’∀’人)

魔女の覚醒によって、目覚めたある種の感情。

 

人間のなんと愚かなことか

 

本文引用

魔女の力の失くし方

 祖母は、魔女だった。



 母も、魔女だった。



 そして私も、魔女に、なった。







 いじめられて、何もかもに絶望して、学校の屋上から飛び降りて魔女の力に目覚めた私が最初に抱いた疑問。



 どうして祖母は、母は、



 その疑問はすぐに解決した。

 どこから嗅ぎ付けて来たのだか、早々に家にやってきた役所の職員に連れられて魔女登録を済ませた私に、一袋の錠剤が手渡されたのだ。



「01937様、こちらを毎月一日にお飲みください。無くなるタイミングで新しい錠剤が家に送付されますので、万が一届かなかった場合はご連絡ください」

 

「飲まなければ、どうなりますか」

 

「魔女管理法第39条第3項に基づき、処刑されます」

 

「分かりました」

 

「本日お帰りになりましたら、まず一錠お飲みください。01937様の肉体の情報は先ほど装着していただいた腕輪により常時観測され、そのデータは厚生労働省魔女統括局に送られます。01937様に異常が見られた際にはすぐに職員が参りますので、ご承知おきください」



 私は椅子から立ち上がり、渡された資料たちをトートバックに突っ込んで役所を出た。

 私の左腕に装着された無骨な金属の腕輪は、役所を訪れていた人間たちの興味を引くのに十分すぎるほどだった。

 

 私に向けられる視線。視線。視線。

 

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カクヨムで公開中

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WEB小説紹介№059「ピアノはお好き?」「君は何になった?」 狭倉朏さん

ピアノはお好き?

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あらすじ引用

「私」はピアノを弾こうと思っていた。誰も居ないはずの音楽室で「彼」と出会うまでは。

ピアノが導く出会いを描く青春短編。

タグ/学園 現代 短編 ピアノ 音楽 青春

5000文字未満のつづられた青春物語*:゜☆ヽ(*’∀’*)/☆゜:。*

「私」と「彼」はピアノを弾く。その出会いは──なにを変えるのか?

 

ピアノ好きは読みに行こう:☆☆☆☆

好きなものがある人は響く:☆☆☆☆

 

二人がピアノを弾くという形でファンアートを作ってみました。少し温かみのある感じでオレンジ色の色合いを混ぜたのと、中心にはあらすじを英文にしてみました。

 

本文引用

「ピアノが好きなの?」

 私はひとつ訊ねた。

「音が好きなんだ」

 彼はそう答えた。

 

 放課後の音楽室。

 いつもなら吹奏楽部が占拠している空間。

 テスト期間の今、居るのはセーラー服の私と学ランの上を脱いだ見知らぬ男子生徒だけ。

 私の突然の質問にも動じずに、彼は動かす指も止めずに、言葉を続けた。

 

「音なら何でも良いんだ。連続している必要もない」

「連続」

「アナログじゃなくてもいいってこと」

「アナログ?」

 

 彼が弾いているのは電子ピアノではない。本物のグランドピアノだ。

 

「アナログとデジタルの違いはね、簡単に言えば連続してるかしてないかなんだ。音というのは波の形をしているものだけれど、デジタルに変換された音楽は元のようになめらかな波の形をしていない……棒グラフのかたちをしているんだよ」

「よく分からない」

「うん。そうかい」

 

 彼は肩をすくめると沈黙に戻った。

 沈黙と言ってもせわしなく指は動いているので音を奏でる装置に戻ったとでも言おうか。

 

「何か音楽系の部活には入らないの?」

「面倒なんだ。人と何かをやるのがね」

「そう……私と話をするのも面倒?」

「面倒だね」

 

 素直な人だ。いっそ私は感心した。

 

「その曲は何という曲?」

「即興だよ」

「そうなんだ」

 

 音をいくつも重ねて響くそれは即興というにはあまりにまとまりがあった。

 小学生の数年間、戯れにピアノを習わせてもらっただけの私にすら、それが即興としてはきちんと音楽として成り立っていることはわかった。

 穏やかな音、流れるような音、軽やかな音、病院の待合室でかかっているような音。

 まるで演奏者の心のようだ、などと言うのはあまりに気取り過ぎだろうか。

 

つづきはノベルアップで読める*:゜☆ヽ(*’∀’*)/☆゜:。*

ピアノを弾こうとした

「私」は「天才」に出会ってしまった。

 

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 ***

 

君は何になった?

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あらすじ引用

学生時代、あの子の夢を「私」は古くさいと笑い飛ばす人たちの中にいた。 大人になって、「私」はきっと古くさいとは言われない職業に就いた。 そしてあの子と再会した。夢を叶えたあの子と。

タグ/AMG夢コン シリアス 現代日本 日常 社会人 女主人公 青春

2000文字未満の短編小説。

学生時代の「夢」。そして大人になって出会った彼女との再会。

出会った二人の会話をお楽しみくださいませ(*´ω`*)

 

大人になったからこそわかること:☆☆☆☆

2000文字以内に詰め込まれた物語:☆☆☆☆

夢はかなえるもの:☆☆☆☆☆

 

主人公のキャリアウーマンと、17年ぶりに出会った同級生。印象深かったシーンをファンアートにしてみました。

真っ白の純粋な夢を、育んで叶えたというイメージで白のシルエットを入れてみました*:゜☆ヽ(*’∀’*)/☆゜:。*

 

本文引用

「将来の夢? お嫁さん!」

 彼女のその夢を時代錯誤と私達は笑った。

「そこそこ仕事してから結婚して寿退社!」

 私達の女子校は進学校で、上昇志向の高い子が多かった。
 部活に勉強に、一生懸命だった。
 高校のスローガンは文武両道。

 そんな私達の夢は、医者になりたい、学者になりたい、教師になりたい、アナウンサーになりたい。
 高卒で”つまんない仕事”に就職とかあり得ない。
 そういう風潮が渦巻いていた。

 そんな私達の中であの子の夢は明らかに浮いていた。
 だけど、あの子の瞳は輝いていて、それはまぶしくて、皆と笑いながら私はひっそりその光から目をそらした。

「それにしてもあれはないわー」
「寿退社とか古っ」
「ていうかさ、ああいう子がいるから女が仕事中途半端に辞めるとか言われるんだよね」
「普通に迷惑」
「なんでウチの高校いるんだろ、あいつ」

 とげとげしい言葉をトイレの個室で聞いた。
 私は息を潜めて、彼女らが去るのを待った。

 

 あれから17年。
 私は弁護士になった。
 女の弁護士っていうのはそれだけで一定の需要がある。
 だけど女弁護士を求める被害者の話の多くはとても重たく苦しい。

「……はあ」

 公園でお昼ご飯のサンドイッチをつまみながら、空を見る。

「……あれ?」

 誰かに声をかけられた。

 

つづきはノベルアップで(*’∀’人)

 

昔々、誰かの夢の話を聞いて、

私たちは笑った。

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