WEB小説紹介№065 「閃光花火」「十字路の交点にて空を見る」池田春哉さん
線香花火
あらすじ引用
高校二年生の夏とは特別な意味があるらしい。 それを知った波戸(はと)は隣の席の並木(なみき)を花火に誘い出す。 いくつになっても思い出すような、ひと夏の大切な思い出を作るために。
私はきっといくつになっても、
この瞬間を閃光のように思い出すのだろう。
ジャンル:恋愛
タグ:青春/ラブコメ/線香花火
文字数5900文字
閃光花火をしたくなる:☆☆☆☆☆
描写のしめくくりなど好き:☆☆☆☆
胸にくるラスト:☆☆☆☆
スッと入ってくるお話です(*'▽')
そしてラストは余韻のある終わり方で個人的に好きです。
高校生の夏の特別な思い出。甘く切ないお話。
本文引用(作者様の許可を取っております)
高校二年生の夏とは特別な意味があるらしい。
曰く、青春の代名詞。
曰く、最後の夏の思い出。
曰く、大人になってもふと思い出す大切な時間。
つまり、この夏は一生ものということだ。
「というわけで、この先2ヶ月の予定を立てよう」
「いつの話をしてるんだ」
「だってもう7月半ばだよ? 夏なんてあっという間に過ぎちゃうんだから」
「ほんと
波戸 は計画的だな」「
並木 くんが無計画すぎるんだよ」昼休憩。
隣の席に座る並木くんに向かって私は言った。
「今日は外遊びに行かないの?」
「暑すぎてやめた。俺は冬生まれなんだ」
「それ関係ある?」
「ブラジルはサッカーが強い、と同じくらいには」
並木くんは言いながら、その切れ長の目を瞑るように「あはは」と笑う。
彼の能天気な笑顔を見ているだけで、なんだかもう全部どうでも良くなりそうになって、私は自分の浮かれた気持ちに気付く。
「とりあえず今週末の予定から立てなきゃ」
「今週末って明日じゃねえか。まだ決まってなかったのかよ」
「まあね。たまたま空いてるの」
本当は、あえて空けといたんだけど。
だって彼はきっと「来週遊ぼう」なんて約束しても忘れてるだろうから。それに急な予定なら、他の人を誘う可能性も少ないし。
「並木くんは明日何かあるの?」
「まあな。クーラーの効いた部屋でラムネ飲みながらゲームするって大事な用事が」
「それヒマって言うんだよ?」
周りの話を聞いてある程度分かっていたが、彼の予定がないことも確認できた。あとは勇気だけ。
私は小さく息を吸う。
……だって、この夏は一生ものなんでしょ? それなら全部とっておきの思い出で埋めたいじゃない。
高校二年生の夏。その大切な思い出として。
私は、並木くんと一緒に花火がしたいのだ。
続きはこちらでo(≧∇≦o)(o≧∇≦)o
ファンアートを作る際に線香花火を探すのに結構時間がかかりました。もういっそ自分で買ってきて撮影した方が早いんじゃ?って思うほどにw
色々構想を練った結果、ネタバレ回避も含めて↑のファンアートになりました。
見返しても結構気に入っています(*’∀’人)
喜んでもらえたら嬉しいですね。
せっかくなのでもう一つ作品を読んでファンアートを用意してみました!
サプライズです(*’∀’人)!!!
十字路の交点にて空を見る
彼女はいつも十字路の真ん中で待っていた。僕に前を向かせるために。
青春o(≧∇≦o)(o≧∇≦)oって感じのお話です。
主人公と彼女がどうなるのか。
些細な会話などテンポ感もよく、さくさく読めちゃいます。
ファンアートには彼女の姿を入れるかどうか迷いましたが、主人公の踏み出す前向きな感じのものを採用してみました。
空は絶対に入れようと(頑なな意志)をもって作ってみましたが、喜んでもらえたら嬉しい限りです。