WEB小説美術館・まほろば

WEB小説の紹介用。全てファンアートを贈った作品のみの展示になります。

WEB小説紹介 №01 「精霊と共に地に満ちよ、竜と共に空を駆けよ」「レントンは勇者になりたい」 ごんのすけ」さん

精霊と共に地に満ちよ、竜と共に空を駆けよ

 

 

精霊と共に地に満ちよ、竜と共に空を駆けよ――

そして〝知識〟は人へと宿る――

なろうにて掲載中

ツギクルセルバンテスにも掲載してます!

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※イラスト:陸一じゅんさん

※画像加工担当しました。

 

 

あらすじ

 非転生の王道ハイファンタジー、ちょっと覗いてみませんか? ハーレムに飽きた方におすすめの、のんびり冒険×ファンタジー×純愛の物語。三人称視点です。

 まさか誰も思わない。――小さな村の姉弟が、世界を救うことになろうとは。竜も魔法もある王国で、精霊魔術師のルカと騎士見習いのアルヴァは、女王陛下の命を受けて祠めぐりの旅を始める。どうもこの国には大変なものが封じられているようで、話は王国内に収まらず――。

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こちらの画像は動画の一部を切り取って使用としています。

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引用させていただいたのは、本編冒頭

「筆音が紡ぐは、忘れえぬ軌跡」より

 

静かな部屋に、若い人影が一つ。向かう机の傍らに、豪奢ではないが剣としての美しさを備えた長剣がはべっている。髪は、夕日の赤に染まっていた。

 

 その人は、そっと耳を澄ます。

 鼓動と似た速度の時計の針の音。遠くに聞こえる子供の楽しげな声。静かな、静かな――平和な、世界。自分たちが守った世界だ、と優しい溜め息が零れた……かと思えば、その溜め息を呼び水に息がどんどん吐きだされて、重さを増していく。

 

 ――自分たちの軌跡が本になるなんて。しかもそれを執筆するのが自分自身だなんて。こういうのって普通、誰か、その道のプロが書くのでは。

 

 そんな風に考えたって、受けてしまった仕事はこなせばならない。その人は、吐き切った溜め息を取り戻すように息を吸いこんで、原稿用紙にペン先を付ける。

 

 ――書き出しは……そう、これがいい。

 

 綺麗な字が書き綴るのは、その人が仲間とともに触れた神話を、共に歩んだ神話を――そして至った神話を表すには、ぴったりの言葉だ。

 

『神話とは、愛の物語である』 

 

 書いた文字をなぞるその人は口に笑みを乗せて、大好きな赤に染まった空を見上げている。手にしっくりくる長剣の柄を優しく撫でながら、その人はかつての冒険を思い出すように目を閉じた。

 

 

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イラスト:陸一じゅんさんより

 

 

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※アルヴァとルカイラストは「ごんのすけ」さんより

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精霊と共に地に満ちよ、竜と共に空を駆けよ
ncode.syosetu.com/n1480ex/

 

 アルヴァのドアップです✨

なんだろう、かわいい( *´艸`)

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***

 

 

     【完結】

 トレントは勇者になりたい。

  勇者目指して、走り出せ!!

kakuyomu.jp

 

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あらすじ

 元気いっぱいのトレントは、勇者になりたかった。友人二人とともに魔の森を出て、彼は勇者を探すたびに出る。
 ――勇者を食べて勇者になるために!

 

本文のプロローグ一部引用

(*´ω`)しました

プロローグ:トレントは、勇者になりたい!

『この世界は、平和に満ちている』――僕はそれを確かめるために、毎日毎日グゥーっと伸びをしては、この青い空を見上げるんだ。

 

 *****

 

 世界は今日も、とってもとってもと-っても平和!

 空を見上げれば薄暗い紫色の瘴気の隙間に飛竜が見えるし、大地では元気な毒草が空に向かって手を伸ばしている。その茂みの向こうにある毒沼からはブクブクと毒の泡が立ち上っている。

 世界は――僕の周りの小さな世界、今日も今日とて平和だ。

 

 だから僕は――

 

「だから僕は!」

 

 魔の森に、翼が空気を漕ぐ音と、ぎゃあぎゃあぎゃあと驚いたような鳴き声が響き渡る。どうしたの、と飛びゆく怪鳥さんたちに尋ねたら、たぶんきっと、みんな僕を指差すんだろう。

 だけど、僕は自重することなく、次なる叫びを上げるために大きく大きく口を開く。

 

「勇者になりたぁい!」

 

 僕の叫びを木霊妖精エコーが運んでいって、薄紫の空に『なりたぁい、たぁい、たぁい……』と余韻を残して消えていく。

 僕は思いのたけを叫びきって、それでも収まらないこの胸の高鳴りを周囲――というより、目の前の友人に知らせるべくと両腕を振り上げワサワサする。と、下の方から長いため息が聞こえてきた。

 

「待って。前後で話が繋がってない」

 

 メキメキ、と音をさせながら首を傾げて下を見れば、そこにいるのは僕の友人。彼女は、細い両腕を胸の前でしっかり組んで、呆れたような顔で僕を見上げていた。

 

「ん?」

「ん? じゃないのよ。アンタね、何が『だから』よ。話と話の内容が繋がってないの、わかる?」

 

 んー? と僕が更に首――と言うか、全身? ――を軋ませて顔を斜めにして見せると、彼女は僕の見ている前で、きっちりとまとめてお団子にしている頭を掻いて、毒々しい色の花が咲き乱れる腰元に手を当てて見せた。

 

「はぁぁぁ。……もう一回。もう一回、最初から。言ってみなさいよ。平和が云々から」

「えーっと、世界は今日も平和!」

「ええそうね、アンタ、確かにそう言ったわね。はい、続きを」

「だから僕は勇者になりたい!」

 

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ドラゴンノベルス新世代ファンタジー小説コンテストに参加中

kakuyomu.jp

 

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↑画像も追加しました(*’∀’人)✨

 

 

「アダフネ・オドラに口づけを!」

なろうにて公開中

https://ncode.syosetu.com/n8320fr/

 

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  分ちっちゃな魔女×粘着系王子様

 

yashirotougen.hatenablog.com

 こちらの記事にも掲載しています(*’∀’人)✨