WEB小説紹介№051 「まじょのゆめ」「それでも魔女は毒を飲む」 空薇さん
まじょのゆめ
作者:空薇
忌み嫌われる二人の【魔女】の物語
あらすじ引用
赤目黒髪の女性が『魔女』と忌み嫌われる世界で生きる、全てを諦めていた少女『ユウヒ』と、幸せを知らず誰も知らない闇を抱える少女『ユメ』の歪な、だけど確かな《××》としての物語
種類/オリジナル小説
タグ/魔女 異世界 魔法
全6話の短編集です。
個人的には「ユアンの独白」がが好きです╭( ・ㅂ・)و̑ グッ✨
魔女好きは読もう:☆☆☆☆
幸せになって度:☆☆☆☆
今回はホワイトデーサプライズ企画により、表紙画像をプレゼントしました
(*’∀’人)
本編引用
作者様から許可を取っております☆^(o≧∀≦)oニパッ
むかしむかしあるところに、ひとりのわるいまじょがいました。
まじょはもりをもやしたり、たくさんのひとをころしたりと、
たくさんたくさんわるいことをしつづけました。
するとあるひ、まじょをたいじするために、
きしさまがたちあがりました。
そしてまじょはたおされ、このくにはへいわになりましたとさ。
めでたしめでたし。
これはこの国で一番よく知られる昔話だ。この国に生まれた子供は親からこの昔話とともに、魔女と同じ赤目黒髪の女性は魔力を持っているから近づくな、と教えられるそうな。
それ故に、この国では赤目黒髪の女性への差別が黙認されている。
夢を、見た。唯一私に優しかった母様の夢。幼い私は優しく笑いかけてくれる母様が大好きで、だからずっと母様と一緒にいて……。
『ごめんね、ユウヒ。母様、もう、無理だ』
はっと、飛び起きる。小さな、ろくに家具の無い古い家。幼い頃と大きさは変わらないけれど、家具は確実に減ったし、大好きだった母様はいない。
たくさんのヒビが入った鏡で徐ろに自分の顔を覗き込む。そこにいるのは、病的な白い肌に鋭いルビーの瞳、まっすぐ伸ばした夜色の髪をもつ、魔女。
我ながら笑えてくる。母様は碧い瞳に金の髪、私が生まれたとともに消えたという父親は髪は黒くとも、瞳は母様に似た蒼だったというのに。
本当になんの因果だよ、と思う。この国で最も忌み嫌われる魔女にそっくりの容姿を持って生まれてきたくせに、できることは普通の人間と同じどころか力も体力も平均以下なせいで、それより少ない。
変な夢を見たせいで、今日は朝から嫌なことばかり考えてしまう。ため息をつきながら簡素な服に着替え、腰のあたりまである艶やかな夜色の髪を一つに結い上げる。そしてその結い上げた髪を隠すために上着を羽織りフードを被る。この村の人間は私の容姿などとっくの昔から知っているけれど、こうでもしないと何もさせてもらえない。ひっそりと生きていくしかない自分の人生を呪いながら、今日も私は家を出る。
「ユウヒ、何をしていたの!? 来るのが遅い!!」
仕事先の屋敷に着くなり、思いっきり頰をぶたれる。
魔女のお話が好きな方は是非に✧٩(ˊωˋ*)و✧
からーの
もう一つ魔女のお話をご紹介。
それでも魔女は毒を飲む
魔女は永遠を願った
こちらは魔女と、王子の描写などが好みです☆^(o≧∀≦)oニパッ
切ない胸がキュッとなるお話。
全2話の3000文字未満なのでサクッと読めちゃいます。
ルビが泣ける:☆☆☆☆
二話目……!(いい意味で):☆☆☆☆
(*’∀’人)ほぼネタバレになってしまうので言えないもどかしさ……!
もう読んで←おい